やまぐちに伝わる野菜
田屋なす(萩たまげなす)
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 ●田屋なす(萩たまねぎなす)とは ●導入や栽培の歴史(Q&A) ●特徴 ●現地での栽培方法 ●農業技術部での取り組み ●関連情報
田屋なす(萩たまげなす)とは ページのトップへ
田屋なす(萩たまげなす)は山口県内に古くから伝わるナスです!
初めて見る人は、その大きさに必ずびっくりします。
明治維新発祥の地である萩市には、それぞれの時代にかかわる多くの文化財が残っています。
これらの文化財は、長い歴史の中で人情や風土とともに育まれてきました。
そして長門市から伝えられた「田屋なす」もまた、この市(街)の数戸の農家によって受け継がれてきたのです。
他に類のない大きさを持つ「田屋なす」。初めて見る人は必ずその姿を見て「たまげ」ます。
(山口県の方言で「びっくりする」ことを「たまげる」といいます。)
種の入る寸前まで樹上で成熟させた「田屋なす」は、その見た目とはうらはらに果肉は非常に柔らかく、一度食べると病みつきになるようなナス本来の深い味わいを持っています。
『萩たまげなす』とは、「田屋なす」のうち、500g以上の大きな果実に与えられた商品名です。
なお、「田屋なす」の他にも、県内で古くから栽培され親しまれている個性的な野菜たちがいます。(以下は一例です。)
「岩国赤大根」(岩国市) 「白おくら」(長門市)
 
一般的なナスとの比較
田屋なすを抱えた子供
他に類のない大きさの「田屋なす」
『萩たまげなす』は500g以上の「田屋なす」の商品名です。
●導入や栽培の歴史(Q&A) ページのトップへ
Q. いつから栽培されているの?
 
栽培地域の分布図
 
出荷前の「田屋なす」
A.  詳細は不明ですが、山口県長門市仙崎の田屋地区で昭和初期に栽培されていたことが確認されています。
 
Q. どこで栽培されていたの?
A.  その後、田屋地区では栽培されなくなりましたが、昭和50年代に萩市に種が渡り、わずか2〜3戸の農家が自家採種により栽培を続けてきました。
 
Q. なぜ栽培されなくなったの?
A.  田屋なすは他のナスよりも収穫出来る果数が少なく、また、病害虫にも弱いことが栽培が廃れてきた要因ではないかと考えられています。作りやすく収量の多い交配種の品種が普及するにつれて廃れたようです。
 
Q. なぜ、また栽培され始めたの?
A.  近年、消費者の食の多様化や地域食材への期待などから、こだわりや特徴のある農産物に対する関心や生産の気運が高まり、復活を求める声がでてきたからです。
 
Q. 今どのくらい栽培されているの?
A.  長門市、萩市あわせて生産者18名、面積約75aで栽培されています(平成19年度)。
 
●特徴 ページのトップへ
1番果(最初に収穫できる果実)は700〜800g、2番果(2番目に収穫できる果実)でも500〜700gの大きさになります。
 
田屋なす(萩たまげなす)の田楽
果皮色はやや淡く、赤紫色を帯びています。大きくなってもツヤがあり、種子は入っていません。
『萩たまげなす』として販売される500g以上の大果は1株から2〜4個しか収穫できません。
一般的なナスより「暑さに弱く」、梅雨が明けて日平均気温26℃を超える時期になると果実が大きくならないので、収穫期間は「5月中旬〜7月上旬まで」と限られています。
糖類の量が多く、甘味が強く、また加熱することにより一般的なナスよりも多くのペクチンが溶け出し、果肉の「とろり感」が増します。  
栄養成分の詳細はこちら
果肉は非常にやわらかく、皮もむきやすいので焼きナスなどに適しています。米なすと違い、3cm程度の輪切りにして、均等な大きさで5人分くらいはとれます。 
料理レシピの例はこちら (全農やまぐち「正直やまぐちお料理レシピ」 まるごとやまぐち.net「おいしいレシピ」)
●現地での栽培方法 ページのトップへ
◆栽培の実際
無加温ハウスによる早熟栽培が主体で、12月末〜1月中旬播種、3月末〜4月中旬定植で栽培されています。
 
無加温ハウス栽培のようす
4月下旬〜5月中旬定植の露地栽培は長期どりには向かないので、1、2番の大果のみが収穫されます。
「田屋なす」は病気に弱く、青枯れ病や半身萎凋病が多発しやすく、樹勢も非常に弱い品種です。
そのため、病気に強く、かつ、樹勢が強い「耐病VF」や「トルバム・ビガー」を台木とした接ぎ木栽培が行われています。
接ぎ木により樹勢を保つと果型がずんぐりとした形になりやすく、自根栽培にこだわりつづける生産者もいます。
近年、整枝(枝の整理)方法や摘花(成らせる果実を少なくする)方法の改良によって3番果以降も安定して大果が生産できるようになってきました。
◆現地の取組み
県農林事務所及び農協が栽培基準を作成し、植える間隔や枝の整理の仕方などが統一されました。
 
 
「正直やまぐちこだわり農産物」識別シールの例
農協が着果状況を確認し、栽培を指導することで正確な出荷量を予測し、萩・長門大津の産地が連携して計画的に出荷を行っています。
「正直やまぐちこだわり農産物」識別シールによる差別化、試食会でのPR、量販店での販促活動などが積極的に行われています。
山口県調理師団体連合会、山口県旅館生活衛生同業組合の協力を得て、大きさと味を生かした料理開発が行われています。
●農業技術部(農業試験場)での取り組み ページのトップへ
「500g以上」の大果安定収穫のための栽培技術を確立するため、以下の試験を実施しました。
 
栽培試験のようす(2本仕立て)
○整枝法・摘花法の開発
○樹勢を維持するための接ぎ木栽培技術の確立
○好適な栽植密度の検討 など
また、少しでも収穫期間を長くするための作型開発試験、奇形果発生要因の解明、薬害発生防止試験なども行いました。
新技術を生産者に紹介するための現地実証ほ設置、生産・販売検討会への参加、さらに出荷量予測技術の開発支援なども行いました。
試験結果の詳細はこちら
●関連情報 ページのトップへ
山口県内の「田屋なす(萩たまげなす)」にまつわる情報
(山口県農林水産情報システム現地情報から検索します)
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